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☆ 李華さんの家-1


先日、李華さんのお宅にお邪魔した。
李華さんが住んでいるのは、
北京の昔の繁華街近くの胡同(横丁)で
四合院という旧式の家屋に住んでいる。

ここは彼女のお父さんが買った家で、
彼女の一家が住んでいた。
現在は、彼女の持ち物だが、何家族かが住んでいて、
「雑院」(長屋)状態だ。
家賃は国によって決められているため、雀の涙ほどだと言う。

李華さんが生まれたのはこの家ではない。
東単という内城(山の手)だ。
お父さんが天津との商売をしていて
いつも列車で行き来をしており、
駅から近いところに家を買ったのだと言う。

お兄さんたちは昔の家を覚えていて、
「あっちの家はよかった」
「窓に囲まれた部屋があって……」
などと小さいころによく聞かされていたという。

「その後、兄が連れて行ってくれたのよ。
 でもイメージとは全然違っていたわ」
「近くに、煎餅売りのおじさんがいてね。
 これは私も覚えていないのだけど。
 兄たちはその人の息子とよく遊んでいて、
 今でも仲良くしているらしいわ。」

この家も、今、まだあるかどうか、わからないという。
「たぶん取り壊しになったんじゃないかしら。」と彼女はいう。
そして、彼女の今住んでいる家も、いつ、取り壊しになるのかわからない。
それが今の北京の現状だ。

2003/03/28

李華さんの家-2に続きます。

 

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(c)中国歴史・習慣・風俗の雑記帳「ぽんずのページ」2009