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農暦(旧暦)の大の月と小の月


現行の暦の大の月と小の月は、小の月が、固定されていますが、農暦(旧暦)では、大の月と、小の月は定まっていません。はてさて、どのように決まっているのでしょうか。

実は月の満ち欠けをベースに作られているのが農暦なのですが、「新月の日(朔)が一日になる」というと言う決まりがあるので、まず各月の一日が決められます。

そうすると、月は29.53日の周期で満ち欠けするため、30日の大の月と29日の小の月ができます。その出現は特に規則はありません。
そのため連続で小の月があったり、連続で大の月があったりします。
また、今年のX月が大の月だったからといって、あくる年のX月が大の月だとは限りません。

そのため、今の感覚ではちょっとありえないことが起こります。三十日のお誕生日の人は、毎年、お誕生日があるとは限らないわけです。
そして大晦日についても同様のことが言えます。
通常十二月三十日を大晦日と言いますが、年によっては三十日がない年もあるのです。そういう年は、十二月二十九日の次は一月一日になり、二十九日で年を越すことになります。
ちなみに、今年(2011年)、2012年、2015年は十二月三十日がありません。旧暦も併記されている暦をお持ちの方はチェックしてみてください。

 


003/11/28
2007/1/22校正
2009/11/27校正

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