  春を迎えて福を招くという意味のデザインです。
最近では福の文字を天地逆さまにはるのが主流になっているきがします。これを「福到了」(福が来た)といいます。「到る」と逆さまを意味する「倒れる」の発音が同じことから、逆さまにはるようになったようです。
左のデザインでは、「聚寶盆」が逆さまになってしまうため、逆さまには貼りません。逆さまに貼るためのデザインのもの
は右のデザインです。
北京の「倒福」流行についてこんなことを聞きました。
| 昔、北京では、春節を迎えるとき、家々では「福」の字を貼るが以前は倒さずに貼っていました。逆さにはっているのを見かければ「福がみな流れて行ってしまう」と言ったもの
でした。 でも近年、「福」の字は逆さまに貼られるようになったのは、倒すと到るの発音が同じだから福を倒して「福到了」というようで、それは
「福」の字を逆さまに貼ったのは西太后が残した習慣だとも言われています。
到ると、倒すでは、音はおなじでも意味はまったく違っているから、正しく貼らなくては...と言う意見もあります。
いつ頃から「倒福」を見かけるようになったか...といえば、初めて見たのは80年代後半、外資系の中華レストラン。最初に見かけたときはとても不思議
でした。
それからしばらくしてテレビの新年番組「新年聯歓会」で「倒福」が飾られ、そこから流行したのでは...
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こう話してくれたのは、北京の下町で、生まれ育った李華さんです。なるほど、そういえば、そのとおり!と思ったものでした。
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