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073:雨水泡図(シャボン玉の図)


シャボン玉は、雨水に松脂など溶かして作った液体をお碗に入れて、竹で作った枠を液体に浸し、膜が張った枠を空中でまわして作りました。

と清の時代には作ったようです。ところで、日本ではどうだったのだろうと調べてみたところ、江戸・東京博物館の図書館の質問に答えたリファレンス事例集によると(質問内容:江戸時代、洗濯に石鹸と洗濯板を使用したか?(2005年5月))

ちなみに江戸時代には「しゃぼん玉」が多くの人々に楽しまれていましたが、当時のしゃぼん玉は「無患子、芋がら、烟草などを焼いた粉を水に浸し、竹の細い管で吹くと玉が飛んで五色に光ってみえる」(喜多村信節『嬉遊笑覧』)とあるように、南蛮伝来のしゃぼんを使ったものではなかったようです。

とありました。
また、ムクロジやサイカチの実で作ったそうです。(サイト「自然大好き」さんの「天然素材のシャボン玉」に作り方が紹介されています)

お日様があたると、さまざまな色のシャボン玉ができてきれいですよね。


2012/05/31

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