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032:賣大碗茶図(お茶売りの図)


日本では茶碗... というと陶製の碗、ご飯茶碗のことを大雑把にさしますが、その茶碗は、これだ!と思うのが大碗茶を注ぐ碗です。だから「茶碗」。そう考えると納得です。

お茶の飲み方はいろいろありますが(茶館で飲んだり)、大碗茶は、屋台やら、流し売りで、茶碗一杯いくらで売っていました。茶の良し悪しは二の次、三の次。街を歩いたり、街で働く庶民の喉の渇きを癒してくれる一杯でした。

大碗茶というと思い出すのが、留学当初遊びに行った北京動物園の正門前。
道端で、簡単な台の上で、茶碗に入れたお茶を売っていました。
そしてびっくりしたのが、正方形片のガラス板... 茶碗の上にそれをかぶせて砂埃が入らないようにされていました.... (ちょっとした思い出... です)
今では、ペットボトル入りの飲料水がそれに変りました....


2012/05/31

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