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北京の五つの魔除け


北京城を守る、魔除けの場所があり、それは「五鎮」といわれていました。
これらは陰陽五行が基本になっています。

この五つの場所をご紹介しましょう。

東: 神木廠の楠木 広渠門外通恵河の南側にあった木材工場・神木廠の楠木。

南: 燕 永定門にある燕という烽火台。

西: 大鐘 現在の大鐘寺にある、鐘の王様とも言われる大鐘

北: 昆明湖 頤和園の中の池

中: 景山 紫禁城の裏山

と五行と五行を合わせたかたちでなっているようです。これらのお陰で北京は長い間都でありつづけたのかどうかはわかりませんが、昔の人達はこのような魔除けで、都の安泰を祈願したようです。

地図上の丸は、五行にあわせたいろで表示しました。
昆明湖、○大鐘寺、景山、神木廠跡、

 


2001/03/22
改稿2011/07/11

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参考 いろいろな事物の五行による分類

五行
五方 西
五時 土用
五色
五味
五常
五数
五情
五星 木星 火星 土星 金星 水星
五臓
などなど