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北京の城門の役割


北京は、かつて城壁に囲まれた町でした。そして人々や物資の行き来はは城門をくぐって行われていました。

今回は、その城門にはそれぞれの役割がありました。
それはどのような役割だったのでしょうか...

西直門 水を運び込む門
北京の西の玉泉山より、皇帝の水を毎日運び込んだ。
阜成門 石炭を運び込む門
石炭の産地が北京の西に位置する「門頭溝」だったので、石炭はこの城門から搬入された。
宣武門 死刑囚が刑場に向かう門
宣武門外の菜市口に刑場があったため。
正陽門 正門
皇帝が使う。また地方官僚たちが謁見のために北京を訪れたときにとおる門。
崇文門 税関
税関があった場所。
朝陽門 穀物を運び込む門
大運河最寄のもんだったので、運河を通じて運ばれた南方からの穀物などが運び込まれた。
東直門 木材を運び込む門
東北から運び込まれる木材を運び込んだ
安定門 し尿を運び出す門
城内住民のし尿を運び出していた
徳勝門 凱旋門
戦に勝った軍隊が凱旋したときに使われた

詳しい地図はこちら[明、清時代の北京城壁と城門]

 


2001/03/06
改稿2011/04/12

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