地名の由来:八王墳
北京に留学した当初から気になっていたことの一つ。 北京のメインストリートを走るバスのルート「八王墳-公主墳」がありました。 訳すと「第八皇子のお墓-皇女のお墓」となります。 (ちなみに、ではその路線名は残っていません) 今回は「第八皇子のお墓」の由来です。 -------------------------------------------------------------- 八王は、清朝の始祖・ヌルハチの第十二皇子・アジゲのことです。アジゲは明を責め、北京の近くを平定、「英親王」となり「八王」(八番目の王子)と称されました。そしてその後「平西大将軍」になります。しかし野望は大きく、弟ドルゴンが摂政を務めているとき、自分がその地位にとって変わることを夢見、ドルゴン亡き後、その地位につくべく画策をしますが、それが暴かれ、幽閉の身となり、40歳で死を賜ります。 そのアジゲのお墓がこの「八王墳」なのです。1900年代初頭まで建物は残っていたそうですが、そのご建物は取り壊され、また周囲の樹木も木材として売り払われ、形をなくしてしまいました。 現在その跡地は「北京醸酒工場」になっています。一時地名もほかのものに変わりましたが、1977年「八王墳」というもとの地名が復活しいまにいたっています。 -------------------------------------------------------------- 参考図書:
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2001/08/24